ヒンディ語ーアルファベットの補足②(基本の文字を組み合わせた文字)(デヴァナーガリー )[ネパール語、マラティ語などでも使われる]

次に、発音を拡張するために基本のアルファベットの文字を半分にしたものを他の文字に結合した例を以下に示します。

क्य
kya
キャ
分解すると、
(カ)
の半分
+
(ヤ)


これは 「カ」の半分を「ヤ」に結合させたもので、「キャ」と発音することになります。
他の似たような例をあげます。

स्त
st
ストゥ
分解すると、
(サ)
の半分
+
(タ)
प्य
pya
ピャ
分解すると、
(パ)
の半分
+
(ヤ)


以上の例のように大体の場合、何と何が結合しているのかわかりますが、時々まったく予想が付かないものがいくつかあるのでそれは別におさえておく必要があります。下記に予想の付かないタイプの一例「  」を挙げます。
「  」 ラ(発音:巻舌のR)を含む組み合わせは下記の「 ग्र 」や「 र्म 」のように「  」が組み合わせ文字の中では左下がりスラッシュ斜線「 / 」のような形や、文字の右上方に小さなブーメランみたいな形で表示されます。


ग्र
gra
グラ
分解すると、
(ガ)
の半分
+
(ラ)



र्म
rma
ルマ
分解すると、
(ラ)
の半分
+
(マ)


一見これは独立したアルファベットなのかと思い、まだ知らない文字があったのだろうかと思うかもしれませんが、実は組み合わせの文字で、何の組み合わせだかわかりにくいタイプです。慣れると自然に予想がつくようになります。この組み合わせ文字のわかりにくいタイプの例についてはまた別の機会にリストアップしてみようと思います。