ダージリンの中心部の環境

ダージリン駅を中心とすると、観光客が多いチョウラスタ広場の方面は高台の方にある。また、地元のどちらかというと裕福な人たちは高台の方に住んでいて、道に落ちているゴミも比較的少なくきれいなほうだろう。

ダージリンはいたるところにこのような階段がある。もともと山の中に街を切り開いているのでどこへ行くにも階段を上ったり降りたりするのが地元の人々の生活である。

庶民的な地域や貧しくなればなるほど、駅よりも下に向かう方向に住むようだ。ゴミ処理のしくみもあまり良くない。標高の低いエリアにゴミ溜めのようなところがあって、そのような地域はハエだらけで道を歩くたびにハエが舞う。ダージリンは全体的に下水道のインフラの発達が遅れている。観光などで栄えているのではないかと思うところだが、実際にはウェストベンガル州のはずれにあるダージリンは州全体の中でないがしろにされていて、行政から十分な資金がもらえていないらしい。

貧しいエリアでは多くの人は毎日自分で有料や無料の湧き水の出てくるところまで水を汲みにいかなければならない。不便なところにある湧水は無料だが、重い水のボトルをもって急な階段を上り降りするのはそう簡単ではない。有料の水は100リットルで30ルピーぐらいだったと思う。

観光客はそういうエリアには行かない方が衛生的に安全だろう。(そのような地域でも人々自体は比較的穏やかで平和な人が多いので、犯罪などの面では特に危険ということはないと思う。ただお酒を飲みすぎる傾向の人も多い地域らしいので注意。)写真は標高の低いエリアから撮った写真。標高差で気温もだいぶ違うので下に行くほど寒さに関してはしのぎやすくなる。観光客のエリアは標高の高いエリアなので比較的に寒い。